そう。遂に。やっと。見たわけです。愛の不時着。

英題は Clash Landing on You というらしいのです。おしゃれ。

高校生のころ（ピーーー年前）から韓国ドラマがけっこう好きで、正直、悪い意味で韓国ドラマ慣れしてしまっている人間なので、前半は言われているほど泣けるどころか、ちょっとワロてもた。ごめんね。だって韓国ドラマあるあるがふんだんに盛りこまれていたんだもの。でも、そういうのが良いのよ。韓国ドラマを好んで見ている層のわたしたちは、こういうあるあるな展開を求めているのよ。という気持ちで、同じく韓国ドラマ・プロのオカンと楽しく鑑賞しました。オトンも見たけど、彼は韓国ドラマ・アマなのでわたしたちとは違う観点から楽しんでいたようです。そんな、どの層もめちゃめちゃに楽しめる愛の不時着。ちなみにオトンは音声の設定を韓国語にして現在２周目をしています。

わたしが好きなのは第五中隊のみんなですね。はい、そうでしょうね。そのなかでも、チョ・ピス曹長がめちゃめちゃに好き。え？

決して大きな声では言えないのですが、ケンカップル、そして美女と野獣的な組み合わせが大好物なので、あるいはチョピスルートでもよかったのでは？とひそかに思っています。ユン・セリ×チョ・ピスね。字面にするとオモロイやね。もちろん、リ・ジョンヒョクで正解なのは全面同意なんだけど、個人的に好きという話です。

わたしが第五中隊を好きなのは、弟が好きだからだろうなあ、と適当な自己分析ぶちかましていますが、どうでしょ。韓国の縦社会では他人でもきょうだい制度のようなものを取り入れることが多い点、本当にうらやましいです。わたしもユン・セリになって第五中隊という弟を手に入れたかったです。ちがうか。ちがうな。いや、ちがわん。

女子だとダンちゃんがいちばん好きでした。まず顔が好み。TWICEだとジヒョちゃん推しだからしょうがないよね。顔の系統が同じだもんね。

北朝鮮の社長令嬢として育てられてきたダンちゃんが、最後に選んだライフスタイルというのが、北ではかなり前衛的なんだろうな、と思って、悲しい事件の先にある生き方の選択ではあるのだけど、それがすごく素敵でした。

先進国では当たり前になりつつある、女性が生涯シングルを貫き通すこと。女性が社会に出て男性と同じ場所で活躍すること。北朝鮮にかぎらず、韓国、そして日本でも、これは当面の課題だと思うので、勝手にすごく制作陣からのメッセージめいたものを感じてしまいました。

それでいくと、ソウルにやってきたとき、マンネのウンドンが学校の制服を着たがるのもかなり象徴的なシーンだったと思います。

あ！めちゃくちゃネタバレしてもうてるやん。すみません。でも第五中隊がソウルにやって来るターンがめっちゃくちゃ大好きで３回くらい見たねん。もう５回くらいは見たいねん。

胸きゅんするし、泣けるし、笑えるし、感情は大いに揺さぶられまくりのドラマでしたが、わたしはそんなことより、なにより、南北問題について真剣に考えることになりました。うっかり朝鮮半島の歴史について調べるくらい。

いつかひょっこり統一してほしいな。と、いま軽率に感じてしまっています。わたしは日本人なので、韓国人と北朝鮮人の方々のお互いに対する気持ちが本当に実感としてわからないのだけど、双方とも、同じ民族であるという想いは拭いきれないのかもしれない。どうなんでしょう。日本人は、民族というものの捉え方が、ほかの国のかたとは少し違っているような気がします。

愛の不時着、どないなもんやと思って軽い気持ちで見はじめたけど、世界的にヒットした理由が本当によくわかりました。

決して、見て！おすすめ！という感じではないのだけど、わたしはたまに思い出したいし、好きな回を何度でも見返したいな、と思ってます。

言い忘れたけど、韓国ドラマにおけるオンマの存在がいちいち偉大で、大好きやねん。あと、ムヒョクお兄ちゃんがなんで死ななあかんかったのか、もうちょい詳しくやってほしかったのはある。最後に文句さらすやん。すみません。総合的に、最終的に、本当におもしろかったです。

DRAMA

Clash Landing on You